百貨店の広告戦略とは?成功事例や注意点も紹介
更新日:2024.11.12
百貨店に広告を出したいけれど、強い関心を引きつけるデザインがわからないとお困りではありませんか。人の心をつかむデザインやキャッチコピーがわからずに悩む方も多いでしょう。悩んだときは、成功事例や制作のポイントを参考にすることがおすすめです。
この記事では、百貨店の広告戦略について、成功事例を交えながら解説します。出稿する際の掲載場所や広告の種類も紹介します。ここを読めば、人の心に残る広告がどのようなものか、広告効果を最大化するにはどうすべきかを把握できるでしょう。
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目次
百貨店の広告の概要
企業が自社商品やサービスをユーザーに紹介し、購買意欲を促すために使われるのが広告です。百貨店には毎日数多くの人が訪れるため、デパート内に自社広告を出稿すれば、幅広い層に商品やサービスをアピールできます。
ただし、目にしたからといってユーザーの心に残るかどうかは別です。現代において、街中や百貨店、インターネットなどで広告を見る機会は数多くあります。そのなかで心に残るのはインパクトの強い広告のみなので、メッセージ性の高い内容に仕上げることが大切です。
百貨店広告の種類・効果
百貨店に広告を掲載すれば多くの人の目に触れるものの、広告の種類によっては思うように効果を発揮できません。広告には4つの種類があり、それぞれで特徴や効果が異なります。
- 店舗の雰囲気作りにも活用できるPOP広告
- 謎めいたメッセージが魅力のティーザー広告
- 顧客情報を参考に制作するアドレサブル広告
- 設置場所や時間帯に合わせて自由に広告を切り替えられるデジタルサイネージ
ここからは、4つの広告の特徴やメリットを解説します。
POP広告
POP(Point of Purchase)広告とは、商品の特徴や値段などの情報をまとめた紙の広告です。店頭や商品の陳列棚、レジ横などに置かれることが多くなっています。POP広告のメリットは以下のとおりです。
- 商品・サービス情報を的確にユーザーに伝えられる
- 店舗独自の魅力を引き出せる
- 手軽に取り換えられる
店舗の雰囲気に合ったPOPを作成することで、魅力的なお店作りとユーザーの購買意欲を促進するメリットを得られます。思うようにメリットを感じられないときは、雰囲気・文字フォント・イラストなどが異なる別のPOPに手軽に切り替えることが可能です。
ティーザー広告
ティーザー広告とは、掲載する商品やサービスの一部のみを掲載するタイプの広告です。商品やサービスの全容を見せず、謎めいた内容にすることで、ユーザーの興味を引きつけられます。ティーザー広告のメリットは以下のとおりです。
- 広告の謎を解くためにユーザーが足を運ぶ
- 不思議な広告に興味を持ったユーザーがブランドを検索する
謎めいた広告に興味を持ったユーザーは、店舗に足を運ぶ、またはインターネットやSNSでブランドを検索するなどのアクションを起こします。アクションを起こすには広告に強い関心を持たせる必要があるので、続きを知りたくなるような内容を採用しましょう。
アドレサブル広告
アドレサブル広告とは、定めたターゲット層に適した内容の広告です。百貨店でアドレサブル広告を出稿する際は、百貨店の顧客情報を参考にターゲット層を定めます。アドレサブル広告のメリットは以下のとおりです。
- ユーザーに最適な広告を出稿することで強い興味を引きつけられる
- 広告効果を最大化できる
- 顧客満足度を向上させつつ、購買意欲を促せる
顧客情報を参考に選んだ広告は、ユーザーの強い興味を引きつけます。ターゲット層に適した内容であれば、広告の前で足を止めるユーザーも増えるでしょう。購買意欲を促すために、商品やサービスの魅力をしっかり伝えられる内容にすることが大切です。
ターゲット層の興味や関心をひきつけ、購買意欲を促進する内容になっていれば、広告効果を最大化することも可能です。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージとは、タブレットやディスプレイなどの液晶に広告を表示させるものです。静止画だけでなく、音楽付きの動画広告も表示できるため、人々の強い関心を引きつけられます。デジタルサイネージのメリットは以下のとおりです。
- 時間帯や場所にあわせて広告を切り替えられる
- 紙媒体よりも鮮やかなので人の目を引き付けやすい
デジタルサイネージにはオフラインのスタンドアロン型とオンラインのネットワーク型があります。ネットワーク型は表示させる広告を遠隔操作できるため、時間帯や場所にあわせて内容を切り替えることが可能です。
また、液晶は紙媒体よりも色彩が鮮やかなので、人の目を引き付けやすい大きな魅力もあります。ターゲット層に合ったインパクトのある広告を表示することで、多くの人の心に残るでしょう。
百貨店の広告の成功事例
広告の種類別の特徴やメリットを把握したけれど、どれが自社に合っているかわからないとお悩みの方も多いでしょう。広告について悩んだら、成功した実例を参考にすることがおすすめです。百貨店が出稿した広告のなかには、大きな話題を読んだ事例もあります。
- 強いメッセージ性が大きな反響を呼んだそごう・西武の広告
- YouTube再生回数30万回を突破した伊勢丹のプロモーションビデオ
ここでは、そごう・西武と伊勢丹の事例を紹介しましょう。
そごう・西武のキャッチコピー
2020年の始まりにそごう・西武が出した広告は、強いメッセージ性から大きな話題を呼びました。「さ、ひっくり返そう」というキャッチコピーと一緒に書かれたメッセージは、一見ネガティブな内容に思えます。
しかし、キャッチコピーどおり下から上にメッセージを読み上げると、ピンチに立ち向かう勇気ある内容になっているのです。百貨店がおかれた逆境に立ち向かう決意表明ともとれる内容は、強いメッセージ性があるとして反響を集めました。
伊勢丹のプロモーションビデオ
伊勢丹の社員500人が集結して撮影したプロモーションビデオは、多くのユーザーから注目されました。社員が踊るプロモーションビデオを作るきっかけになったのは、伊勢丹好きで知られる矢野顕子さんです。
矢野顕子さんは伊勢丹オフィシャルソング「ISETAN-TAN-TAN」の作詞・作曲を手掛けています。歌を作ってくれた矢野顕子さんへの感謝の気持ちとして作成されたプロモーションビデオは、YouTubeで30万回以上再生されるほど話題を呼んでいます。
百貨店の集客戦略
百貨店が出稿した広告の成功事例を確認したら、次は実際におこなわれた集客戦略を見てみましょう。百貨店別に、以下のような集客戦略を展開しています。
- O2Oマーケティングを展開した伊勢丹新宿店メンズ館
- 地元を重視した集客戦略を展開し続ける鶴屋百貨店
- 掟破りのフロア配置を実施した大丸東京店
- 百貨店のイメージを覆す店舗を導入した阪急メンズ東京
百貨店別にさまざまな集客戦略を展開しているので、ここから店舗別の詳しい戦略を紹介します。
伊勢丹新宿店メンズ館の若年層集客
伊勢丹新宿店メンズ館は、O2O(Online to Offline)マーケティングを実施したことで顧客数と売上を大幅に伸ばしています。顧客数と売り上げ増加のきっかけとなったのは、ユーザーが楽しめるコンテンツ作りです。
2015年にリニューアルされた伊勢丹新宿店メンズ館のサイトには、数多くのファッションコラムが掲載されています。コラムのほか、スタッフが選んだコーディネート写真にもユーザーの関心が集まり、店舗に足を運ぶ人が増加しました。
鶴屋百貨店の地域密着スタイル
鶴屋百貨店は、地域に密着した戦略を展開することで、地域住民の集客に成功しています。売上に伸び悩む地方百貨店が多いなかで、鶴屋百貨店は順調に売上を伸ばしています。その理由は、地域住民からの信頼を勝ち取っていることです。
鶴屋百貨店では、ユーザーが快適に過ごせる空間づくりや地元を意識した商品展開などに注力しています。近隣に大型ショッピングモールがあるにもかかわらず売上を伸ばしているのは、地域密着型の集客戦略の賜物といえるでしょう。
大丸東京店のお弁当戦略
大丸東京店が実施した型破りのお弁当戦略は、予想を超える反響を集めました。一般的に、百貨店の1階にはコスメショップが配置されます。大丸東京店は一般的な配置を覆し、1階をお弁当やスイーツなどの食品売り場に変えたのです。
当初は観光客やビジネスマンの集客目的でしたが、男女問わず幅広い層が足を運ぶようになりました。男性はコスメショップをとおらずに済むことから来店しやすくなり、女性はコスメショップを見るついでに食品エリアに立ち寄るようになったからです。
阪急メンズ東京の個性的商品
阪急メンズ東京が実施したのは、若年層の集客です。集客率を高めるために、阪神メンズ東京は2019年に大規模リニューアルをおこないました。上質なものや高級感が漂うものを中心に取り扱う百貨店のイメージを大きく覆し、これまでにない店舗を設置したのです。
設置したのはヴィンテージファッションのお店や中古レコードを販売するショップなど、百貨店にはないような店舗ばかりです。高級なイメージのある百貨店を敬遠していたユーザーが、気軽に足を運べる空間へと生まれ変わりました。
百貨店の広告掲載場所
百貨店別の集客戦略に目をとおしたら、次は店舗別の広告掲載場所をチェックしましょう。店舗によって、広告を出稿できる場所が異なります。
- 地下に広告掲載場所を用意する三越伊勢丹日本橋本店
- 多くの人がとおるエスカレーター脇に広告を掲載できる三越伊勢丹新宿店メンズ館
- 限られた人のみが閲覧できる会員誌に広告を掲載できる大丸松坂屋
企業別に希望する掲載場所が異なるため、百貨店別に用意する場所を事前に確認することが大切です。ここでは、3つの百貨店別の広告掲載場所を紹介します。
三越伊勢丹日本橋本店 地下
三越伊勢丹日本橋本店は、地下に広告掲載場所を用意しています。東京メトロ三越前駅の改札から百貨店につながる通路にある10本の柱に広告を出稿することが可能です。掲載できるのはシートタイプの広告のみで、10本の柱すべてをジャックできます。
地下にあるため、百貨店に足を運ぶ人全員が目にするわけではありません。しかし、東京メトロを利用して三越伊勢丹日本橋本店に向かう人の目に触れるため、心に残るインパクトの強い内容に仕上げることがおすすめです。
三越伊勢丹新宿店 メンズ館エスカレーター脇
三越伊勢丹新宿店メンズ館は、エスカレーター脇に広告掲載場所を用意しています。液晶に広告が表示されるため、静止画だけでなく動画の出稿も可能です。エレベーターを利用する多くの人が目にするので、鮮やかな色彩と音を活用した広告を掲載しましょう。
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大丸松坂屋のJ PRIME
大丸松坂屋が発行する百貨店メディア「J PRIME」に広告を掲載できます。J PRIMEは大丸松坂屋のゴールド会員のうち、購入額上位5万人限定で発行される会員誌です。
限られた人だけが目にするメディアなので、自社商品がターゲット層に適しているかを確認しましょう。会員誌のコアターゲットは40~70代の富裕層となっているため、ターゲット層が関心を持つ商品やサービスを展開している企業におすすめです。
百貨店広告を掲載する注意点
希望する広告の掲載先が決まったら、掲載時の注意点を確認しましょう。これから広告を制作する人も、すでに広告を制作し終えている人も以下のポイントをチェックしてみてください。
- ターゲットを明確にする
- 印象に残りやすいキャッチコピーを入れる
- 視認性が高いデザインにする
ポイントを把握することで広告効果を最大化できるため、ここで紹介する注意点を参考にしてください。
ターゲットを明確にする
百貨店に掲載する広告を製作する際は、ターゲットを明確にしましょう。年齢・性別・興味のあるものなどを詳しく設定することで、定めたターゲットにぴったりな広告内容を考案できます。
若者向けならポップでカラフルな広告、中高年向けならシックで落ち着いた色合いの広告など、ターゲット層にあわせて制作しましょう。ターゲット層を絞り込んだら、見てほしい年齢・性別の人が多く行き交う場所に広告を出稿することも大切です。
印象に残りやすいキャッチコピーを入れる
短時間で人の心を魅了するには、印象に残るキャッチコピーが必須です。人目の多い場所に広告を掲載しても、足を止めてまで広告を見る人はほとんどいません。多くの人が歩きながら広告を見るため、インパクトのあるデザインや強く心に残るキャッチコピーが必要です。
キャッチコピーには、広告でアピールしたい商品やサービスの魅力を簡潔に伝えられる文章を採用しましょう。短くても商品やサービスの特徴・魅力がわかる内容になっていれば、流し見でも人の記憶に残ります。
視認性が高いデザインにする
広告の内容を考案した後は、文字フォント・大きさ・デザインなどを見て視認性をチェックしましょう。視認性を高めることで人の目を引き付けやすくなるため、広告全体を見るために足を止めてもらえます。
キャンペーン・期間限定・新商品など、魅力的なキーワードを大きくデザインすることもおすすめです。キャンペーンや新商品などの広告でない場合は、メッセージ性の強いキャッチコピーを大きくデザインするといいでしょう。
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まとめ
百貨店には毎日幅広い年代層のユーザーが訪れるため、広告を出稿することで多くの人に見てもらえます。特に集客戦略を実施している百貨店は利用客が多いため、掲載場所を決める前に集客戦略の有無を調べておくことがおすすめです。
広告を制作する際は、ターゲット層を明確にしましょう。ターゲットを絞り込めば、年代や性別に適した広告に仕上がります。幅広い層にアピールするなら、ターゲット別に複数の広告を制作したうえで、デジタルサイネージを活用しましょう。
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