デジタルサイネージ広告の費用相場を比較表で紹介!出稿を成功させるためのポイントも解説
更新日:2024.04.28
デジタルサイネージ広告は、ディスプレイ上に動画や音声を流し、効果的なアプローチができる広告効果の高いマーケティング手法です。
しかしデジタルサイネージ広告は、出稿場所によって費用相場が異なるため、予算に合った出稿方法を確認する必要があります。
デジタルサイネージ広告の出稿場所で悩んでいる方は、予算に合う出稿場所と広告の費用相場を確認しておきましょう。
この記事では、デジタルサイネージ広告の費用相場について、主な出稿場所を比較表で徹底解説します。
デジタルサイネージ広告の費用対効果が高い理由もあわせて解説しますので、広告出稿場所を決める際の参考にしてください。
※本記事は、2024年4月20日に調査した時点での情報を掲載しています。閲覧の時期によっては情報に誤りがある可能性があるため、ご留意ください。
目次
デジタルサイネージ広告の費用内訳
デジタルサイネージ広告の出稿を検討している方は、費用に含まれる内訳を確認しておきましょう。デジタルサイネージ広告の費用内訳は、次のとおりです。
- 広告の制作にかかる料金
- 広告掲載にかかる料金
上記の料金でデジタルサイネージの費用が構成されています。それぞれの費用内訳を確認しましょう。
広告の制作にかかる料金
デジタルサイネージ広告の費用内訳には、広告の制作にかかる料金が含まれます。
公共交通機関や街頭・店頭などに設置されるデジタルサイネージに広告を配信するために、コンテンツを制作しなければなりません。
動画や静止画にかかわらず、コンテンツはユーザーの興味を惹き、商品やサービスを訴求できるよう工夫する必要があります。
動画を少し見ただけで内容が把握できて、商品・サービスの魅力が伝わるコンテンツを制作するためには、ノウハウとスキルが必要です。
自社でコンテンツを制作するノウハウやリソースが不足している場合は、広告制作会社へ依頼しなければなりません。
自社で対応する場合も外部の専門企業に依頼する場合にも、広告制作にかかる料金が発生します。
広告掲載にかかる料金
デジタルサイネージ広告の費用内訳には、広告掲載にかかる料金が含まれます。
公共交通機関や街頭・店頭などさまざまな場所に設置されているデジタルサイネージに広告を配信するには、掲載費用が必要です。
掲載期間や配信時間・設置場所によって料金プランが異なるため、広告出稿を検討している場所の掲載費用を確認しておく必要があります。
またデジタルサイネージ広告の掲載費用は、管轄の機関や企業が設定しているため、対象のホームページから料金プランを確認できます。
デジタルサイネージの広告費用相場
デジタルサイネージの広告費用相場は、次のとおりです。
デジタルサイネージ広告の種類 | 費用相場(税別) |
電車内広告 | 20万円〜 |
駅構内 | 5万円〜 |
トイレ広告 | 30万円〜 |
タクシー広告 | 18万円〜 |
飛行機内広告 | 50万円〜 |
屋外ビジョン | 8万円〜 |
店舗内広告 | 18万円〜 |
バス停広告 | 1万5,000円〜 |
エレベーター広告 | 280万円〜 |
マンション広告 | 90万円〜 |
空港広告 | 100万円〜 |
それぞれ掲載場所によって費用相場が異なるため、広告出稿を検討している場所の費用目安を確認しておきましょう。
電車内広告:20万円~
電車内広告は、動画の配信時間や広告の掲載期間・場所によって費用が異なります。電車内広告の費用相場は、次のとおりです。
電車内広告の掲載場所 | 広告掲載期間・時間 | 費用相場(税別) |
Tokyo Metro | 1週間・CM15秒配信 | 350万円 |
Osaka Metro | 1週間・CM15秒配信 | 20万円 |
JR 京浜東北線・根岸線 | 1週間・CM15秒配信 | 99万円 |
JR 横浜線 | 1週間・CM15秒配信 | 30万円 |
電車内のデジタルサイネージ広告に出稿する際の費用目安は、15秒広告配信を掲載期間1週間のプランで20万円〜です。
駅広告:5万円~
公共交通機関である電車内だけでなく、駅構内のデジタルサイネージにも広告を出稿できます。駅に設置されているデジタルサイネージ広告の掲載費用相場は、次のとおりです。
駅広告の出稿場所 | 広告掲載内容・期間 | 費用相場(税別) |
Tokyo Metro | 1面放送・1週間 | 5万円 |
Osaka Metro | ロール放送・4・5週間 | 70,000円 |
参照:Tokyo Metro Wall Vision【MWV】
駅広告は掲載場所や期間によって、掲載料金が大きく異なります。目安として。駅構内のサイネージ1面に1週間配信するプランは5万円〜利用できます。
トイレ広告:30万円~
トイレ内のサイネージに広告を出稿すれば、不特定多数のユーザーへ商材の訴求が可能です。トイレ広告は出稿場所によって費用相場が大きく変動するため、費用対効果を確認して出稿場所を検討する必要があります。
トイレ広告の費用相場は、次のとおりです。
トイレ広告の掲載場所 | 掲載期間 | 費用相場(税別) |
京王 レストルームビジョン | 1ヶ月 | 30万円 |
OiTr 大学キャンパスセット | 2週間 | 75万円 |
OiTr 女性用レストルームサイネージ | 2週間 | 140万5,000円 |
参照:オーマッチ「OiTr 大学キャンパスセット(女性用レストルームサイネージ)」
参照:オーマッチ「京王 レストルームビジョン(女性トイレ内サイネージ 主要3駅)」
なお株式会社hunnyが提供する「TOILET xAdbox」では、トイレ内へのサイネージ設置費用のみで掲載料金は発生しません。
詳しくは、下記のボタンより資料をダウンロードできるので、お気軽にご請求ください。
タクシー広告:18万円~
タクシー内に設置したデジタルサイネージに広告出稿すれば、移動中の乗客に商材を訴求できます。
タクシー広告の費用相場は、次のとおりです。
タクシー広告の種類 | 最大秒数・放映ポジション | 費用相場(税別) |
Premium Video Ads | 60秒・乗車後1本目・1枠 | 1,500万円/週 |
Collaboration Video Ads | 30秒・乗車後約1分後から14枠 | 600万円/週 |
Area Ads 北海道 | 30秒・乗車後約8分後から3枠 | 18万円/週 |
参照:タクシー広告+各種タクシー会社 料金 | 料金検索 | 交通広告・屋外広告の情報サイト 交通広告ナビ
タクシーの走行エリアや広告の配信時間によって、料金プランが異なります。自社の商品・サービスのターゲット層に合ったタクシー広告を利用することで、高い訴求力が期待できます。
飛行機内広告:50万円~
飛行機内に設置されたデジタルサイネージに広告配信すれば、旅行や仕事で飛行機を利用する乗客へ向けて商材をアピールできます。
飛行機内広告の費用相場は、次のとおりです。
飛行機内広告の種類 | 広告掲載期間・放映時間 | 費用相場(税別) |
スターフライヤー広告 | 1ヶ月・15秒CM放映 | 50万円 |
1ヶ月・30秒CM放映 | 100万円 | |
2ヶ月・15秒CM放映 | 90万円 | |
2ヶ月・30秒CM放映 | 180万円 |
参照:STARFLYER「広告媒体のご案内機内メディア( シートモニター )」
座席の個別モニターに広告を配信できるため、長いフライト時間を有効活用して広告を訴求できます。
屋外ビジョン:8万円~
街中に設置されたデジタルサイネージに広告を出稿する屋外ビジョンでは、不特定多数の通行人に向けて広告を配信できます。
広告を出稿する場所によって、サイネージを見るユーザーが異なるため、ターゲット層に合った出稿場所を選ぶことが大切です。
屋外ビジョンの費用相場は、次のとおりです。
屋外ビジョンの種類 | 広告出稿場所 | 広告掲載期間・放映回数 | 費用相場(税別) |
Rakuten Vision | 渋谷ハチ公口 | 60回×7日=420回 | 90万円 |
梅田BS3Dビジョン | 梅田 | 64回×7日=448回 | 30万円 |
八丁堀C-vision | 八丁堀交差点 | 60回×7日=420回 | 21万1,000円 |
博多どんたくビジョン | JR博多駅博多口正面 | 64回×7日=448回 | 8万円 |
参照:全国の大型ビジョン、屋外ビジョンの情報を網羅。「大型ビジョン. COM」
都市部の屋外ビジョンは掲載費用が高く、郊外や地方都市の屋外ビジョンほど掲載費用が低い傾向にあります。
店舗内広告:18万円~
店舗内広告は、インストアメディアと呼ばれる店舗内のサイネージに広告を出稿する手法です。
店舗内広告の費用相場として、次の3つの店舗での料金プランを確認しましょう。
店舗内広告の掲載場所 | 広告掲載期間・配信時間 | 費用相場(税別) |
イオン | 1週間・15秒(間隔5分) | 6万円 |
ミニストップ(基本プラン) | 1週間・24時間・2,250回放映 | 250万2,500,000円 |
ファミリーマート(全国) | 1週間・15秒or30秒 | 183万円 |
ファミリーマート(北海道) | 1週間・15秒or30秒 | 18万円 |
ファミリーマート(関東) | 1週間・15秒or30秒 | 128万円 |
ファミリーマート(関西) | 1週間・15秒or30秒 | 72万円 |
参照:イオン「15秒・5分間隔 デジタルサイネージのみ利用」
バス停広告:1万5,000円~
バス停に設置されているサイネージに広告を出稿すれば、バスを利用する乗客や通行人へ向けて商材を訴求できます。
バス停広告の費用相場は、次のとおりです。
バス停広告の掲載場所 | 掲載期間 | 費用相場(税別) |
嶽バス停サイネージ | 1ヶ月・15秒CM放映 | 1万5,000円 |
なお、バス停のあるエリアによって広告出稿費用は大きく変動します。バス停広告は、地域住民や観光客が多く利用する公共交通機関なので、地域密着型や観光業向けサービスにオススメです。
エレベーター広告:280万円~
エレベーター広告は、エレベーター内にサイネージを設置して利用客へ商材を訴求する広告手法です。
デパートや商業ビルなどのエレベーター内で広告を配信すれば、一定時間その場でサイネージを見るため、広告への接触時間を確保できます。
エレベーター広告の費用相場は、次のとおりです。
エレベーター広告のプラン | 掲載期間・想定再生回数 | 費用相場(税別) |
Grand 1Week Ads | 1週間・1,120,000回 | 280万円 |
商業施設であれば買い物客をターゲットにした広告、オフィスビルではビジネスマンを対象にした広告配信が効果的です。
マンション広告:90万円~
マンション広告を活用すれば、マンション住民や来客などを対象にサイネージで広告を配信できます。
特に高層マンションのサイネージに広告を出稿すれば、富裕層へ向けて商材訴求ができるため、広告効果が高いです。
マンション広告の費用相場は、次のとおりです。
マンション広告の出稿場所 | 広告出稿期間・配信時間 | 費用相場(税別) |
ElevatorTV 東京23区プラン(マンションエレベーター内サイネージ) | 2週間・15秒 | 90万円 |
マンションサイネージ 神奈川県川崎市エリア | 4週間・15秒 | 120万円 |
ElevatorTV 1都3県プラン(マンションエレベーター内サイネージ) | 2週間・15秒 | 150万円 |
参照:オーマッチ「ElevatorTV 東京23区プラン(マンションエレベーター内サイネージ)」
参照:オーマッチ「マンションサイネージ 神奈川県川崎市エリア」
参照:オーマッチ「ElevatorTV 1都3県プラン(マンションエレベーター内サイネージ)」
マンション広告は、エントランスやエレベーターなど共有部にサイネージを設置して、広告を配信します。
空港広告:100万円~
空港内に設置されたデジタルサイネージに広告出稿すれば、空港の利用客へ向けて商材を訴求できます。
空港は国内だけでなく国外の利用客も多く訪れる場所なので、グローバルな商品・サービスをアピールしたい場合にオススメです。
空港広告の費用相場を確認するために、一例として羽田空港旅客ターミナルのデジタルサイネージ広告の料金プランを紹介します。
空港広告の種類 | 広告掲載期間・配信時間 | 費用相場(税別) |
第1・第2両方のターミナルで放送 | 1ヶ月・15秒CM放映 | 150万円 |
第1・第2どちらかのターミナルで放送 | 1ヶ月・15秒CM放映 | 100万円 |
デジタルサイネージ広告の費用対効果が高い理由
デジタルサイネージ広告は、費用対効果が高い広告媒体です。なぜデジタルサイネージ広告の費用対効果が高いのかを把握するために、下記の3つのポイントを抑えておきましょう。
- 効果測定しやすく、改善しやすい
- 売り上げアップにつながった事例もある
- 市場が伸びている
それぞれの理由を確認して、デジタルサイネージ広告を利用するべきかを検討してください。
効果測定しやすく、改善しやすい
デジタルサイネージ広告は、チラシやポスターなどの広告媒体に比べて、効果測定がしやすく改善しやすい特徴があります。
デジタルサイネージに設置されたカメラによって、通行人数や静止率を測定し、コンテンツを改善できます。
またポスターやチラシであれば、内容を変更する際に新たに貼り直さなければなりません。
対してデジタルサイネージであれば、広告内容を切り替えて配信できるため、コンテンツの変更や改善がしやすいです。
静止画ではなく動画で広告を配信できるため、情報量も多く印象に残るコンテンツで訴求できます。
売り上げアップにつながった事例もある
デジタルサイネージ広告の費用対効果が高い理由には、売り上げアップにつながった事例も多数あるからです。
デジタルサイネージは動画による訴求ができるため、ユーザーの印象に残りやすく購買意欲を促進できます。
店頭にデジタルサイネージ広告を設置しておけば来場を促進し、売り上げアップへつなげることも可能です。
さらにデジタルサイネージに他社の広告も掲載すれば、掲載料を獲得して売り上げアップへつなげられます。
市場が伸びている
デジタルサイネージ広告の市場が伸びているため、広告を出稿すれば高い費用対効果が見込めます。
株式会社CARTA HOLDINGSが実施した調査によると、デジタルサイネージ広告市場は2020年時点で519億円でした。
しかしデジタルサイネージ広告の需要が伸びており、2025年には市場が1,083億円まで拡大する見込みです。
参照:CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施
今後も伸び続ける見込みがあるデジタルサイネージ広告を利用すれば、高い訴求力によって売り上げアップへつなげられるでしょう。
まとめ
デジタルサイネージ広告の費用相場は、出稿場所や期間によって大きく異なります。
駅やタクシー・バスなどの公共交通機関では、都市部ほど費用相場が高く、地方エリアほど費用相場が低い傾向にあります。
デジタルサイネージが設置されている場所によって、広告を見るユーザー層が変わるため、ターゲット層が多く訪れる場所を選びましょう。