空港デジタルサイネージに広告を利用する5つのメリット! 主要空港の料金相場も解説!
更新日:2024.04.14
空港は、空の玄関口としてさまざまな国や地域の人が訪れる場所です。
空港に行くと、大きなディスプレイによるデジタルサイネージ広告を目にしたことがある人も多いことでしょう。空港でデジタルサイネージ広告を出稿するメリットとはどういった点があるのでしょうか。
この記事では、空港におけるデジタルサイネージのメリットを紹介します。あわせて空港に出稿可能な広告代理店や国内空港の相場も解説するので、自社に適したプロモーション施策の参考にしてください。
※本記事は、2024年4月13日に調査した時点での情報を掲載しています。閲覧の時期によっては情報に誤りがある可能性があるため、ご留意ください。
空港でデジタルサイネージを出稿する5つのメリット
空港でデジタルサイネージの広告を出している企業は、大手企業から地場企業まで多くあります。広告出稿する目的もさまざまで、企業のブランディングやキャンペーン案内、新商品やサービスの告知など幅広く活用されています。
空港でデジタルサイネージを出稿するメリットは、以下の点が挙げられます。
- 旅行好きの方に訴求しやすい
- スケールの大きな広告を設置しやすい
- 経営者や富裕層へのアプローチがしやすい
- 外国人観光客にアプローチしやすい
- 長時間の接触を期待しやすい
デジタルサイネージ広告は、利用者の属性にあった宣伝が柔軟にできるため、高い効果が上がる広告施策です。
空港でデジタルサイネージ広告を成功させるためにも、しっかり把握しておきましょう。
1.旅行好きの方に訴求しやすい
空港でデジタルサイネージ広告を出稿するメリットに、旅行好きの人に訴求しやすいという点があります。
空港には観光客向けの店舗や飲食店などが豊富にあり、視覚に訴えるデジタルサイネージ広告で観光客向けの商品やサービスを宣伝すれば販売促進や集客効果が期待できるでしょう。
多くの空港で、出発・到着のための通路や待ち合わせラウンジなどにデジタルサイネージが設置されているため、待ち時間や移動中に自然と広告をみてもらえる率が高いことも特徴です。
国内旅行客や外国人旅行客をターゲットにした、旅行関係の情報やグッズ、関連するサービスなどをインパクトのある動画で宣伝することで、より魅力的に伝えることができるでしょう。
2.スケールの大きな広告を設置しやすい
広いターミナルがある空港は、デジタルサイネージを活用したスケールの大きな広告を出稿できることもメリットです。
大きなディスプレイでダイナミックな広告を宣伝することで、通りかかっただけの人にも強い印象を残せます。
デジタルサイネージは動画や音声を使用したメディアを流すことができるため、紙媒体などに比べターゲットの興味を惹きやすく、高い広告効果が期待できます。
空港には多くのデジタルサイネージが設置されているため、ターゲットに訴求できるようなサービスや商品、企業プロモーションなどを宣伝すると、企業のブランディングや認知度拡大が可能です。
3.経営者や富裕層へのアプローチがしやすい
経営者や富裕者層は、普段から移動手段として飛行機を利用する人が多い傾向にあります。
そのため、デジタルサイネージ広告は経営者や富裕者層へ効率よく商品やサービスを宣伝することが可能です。
デジタルサイネージは、性別や年齢などの属性データを絞り込みやすいため、ターゲティング設定がしやすいこともメリットです。
また、時間帯や曜日に応じてコンテンツを切り替えて配信できるため、経営者の利用が多い時間帯に合った商材や仕事に役立つサービスを宣伝すると、興味を持ってもらいやすいでしょう。
空港を頻繁に利用するユーザーへ訴求できるようなコンテンツ配信にすれば、高い広告効果を発揮できます。
4.外国人観光客にアプローチしやすい
デジタルサイネージによる広告は、世界各国から訪れる外国人観光客が多い空港において、効率よくリーチできる媒体です。
自然と目に入ってくるデジタルサイネージの映像は、強く印象に残ります。特に到着ロビーや荷物受け取りエリア周辺など視認性の高い場所に掲示すると、広告効果が期待できるでしょう。
ブランド品をはじめ、外国人観光客が興味を持ちそうなサービスや商品、観光情報をわかりやすく発信すれば認知度アップも期待できます。
また、何度も日本を訪れる外国人旅行者も多いため、リピーター向けの広告展開を施策するのもおすすめです。
5.長時間の接触を期待しやすい
空港利用者の多くは、早めに空港に到着しロビーで搭乗を待ったり、ショッピングや飲食をしたりする人が多く滞留しています。
そのため、広告に対する意識が向きやすく、長時間の広告接触が見込まれることがメリットといえるでしょう。
視認性の高いデジタルサイネージを活用すれば、ブランディング効果や商品の販売促進効果、集客率アップが期待できます。
空港施設は、利用する人が搭乗から到着後、スムーズに移動できる動線ができています。
そのため、歩行者の移動動線に沿った形でデジタルサイネージを設置してあることが多く、時間や場所、用途によって、効率よく情報配信ができる点も魅力といえるでしょう。
空港にデジタルサイネージ広告を出稿可能な広告代理店
空港でデジタルサイネージ広告を出稿する際は、広告代理店に依頼する必要があります。
ここでは、空港でデジタルサイネージ広告を出稿できる広告代理店を5社紹介します。
- 株式会社PORTO
- 株式会社JALブランドコミュニケーション
- 中部国際空港株式会社
- 下地島エアポートマネジメント株式会社
- エムシードゥコー株式会社
電車やバスなどの交通広告と比べ、空港のデジタルサイネージ広告にかかる費用は高い傾向にあります。そのため、実績や相場などを比較し、自社の施策に合った代理店に依頼するのが良いでしょう。
それぞれの企業の特徴を解説しますので、空港でデジタルサイネージ広告を出稿するときの参考にしてください。
株式会社PORTO
PORTOは、ブランディング重視の広告主向け統合マーケティングプラットフォームのサービスを展開しています。
PORTOが展開しているサービスの1つとして、屋内や屋外のデジタルサイネージへ配信可能な「PORTO Premium DOOH」があります。
「PORTO Premium DOOH」は街中のデジタルサイネージへの静止画・動画広告をはじめ、Webメディアへの静止画・動画広告配信、TVer等の見逃し内への動画広告配信、Spotify、radikoへの音声広告配信など幅広く配信が可能です。
PORTOでは、統合的な管理及び分析ができるため、効率のよいマーケティング施策の実現と成果を挙げることが期待できるでしょう。
株式会社JALブランドコミュニケーション
株式会社JALブランドコミュニケーションは、JALグループの機内誌の発行や機内広告媒体の管理を手がける会社です。
映像メディアの媒体は、機内前方スクリーンCMや国内線ウェルカムスクリーンアド、国内線及び国際線の映画、ビデオ前CMなどに掲載が可能です。
JALの利用者で多い30〜50代の経済的余裕がある方へ向けて、旅行やビジネスなど利用特性に併せて効果的な訴求が可能です。
日本を代表するエアラインであるJALのブランド力の広告効果は、計り知れません。なお、すべての媒体出稿において、企業審査や商品審査、広告内容審査があります。
中部国際空港株式会社
年間利用者が1,000万人を超える中部国際空港セントレア。
国内19都市、世界34都市とつながる中部エリアの拠点として知られ、多くの外国人旅行客が訪れます。
中部国際空港が取り扱うデジタルメディアは、出発連絡通路や到着ロビーなど往来の多い場所にあり、訪れた人に効果的なアプローチが可能です。
また、空港を訪れた人が飲食やショッピングで利用するエリアにも掲示可能です。
視認性が高く、多くの利用者の目に届きやすいデジタルサイネージは、商品やサービスの認知拡大や消費行動の促進にも役立ちます。
中部国際空港で外国人旅行者をターゲットとしたマーケティング施策を検討している方におすすめです。
下地島エアポートマネジメント株式会社
下地島空港は、2019年開業の宮古エリア第二の空の玄関口です。
下地島エアポートマネジメント株式会社の広告媒体は、デジタルサイネージや壁面広告、ポスタースタンドなどがあり、下地島空港チェックイン棟入口や国内線用出発ゲート、国内線国際線共通ラウンジなどに掲載が可能です。
現在、下地島空港に就航している航空会社はスカイマークとジェットスタージャパンの2社で、成田や羽田、福岡空港からの定期便もあるため、リゾート客向けのリラクゼーション情報やイベントなどの情報配信がおすすめです。
宮古空港とはまた違った魅力があるため、隣接する伊良部島観光情報や空港でゆっくり時間を過ごす人へ訴求すると広告効果が上がりやすいでしょう。
エムシードゥコー株式会社
エムシードゥコー株式会社は、大阪の空の玄関口である関西国際空港および大阪国際空港(伊丹)におけるデジタルサイネージ広告媒体を運用・販売しています。
関西国際空港は日本を代表する国際空港で、特に中国・韓国・台湾・香港などアジアからの旅行者が非常に多い空港です。
高所得の外国人旅行者をターゲットとした企業PRや、観光誘致のための情報発信、商品のプロモーションなどに向いています。
また、大阪国際空港(伊丹)は、ビジネス利用客や経営者や関西方面の旅行客が多い空港です。羽田空港からの利用客も多いため、BtoBにアプローチできる広告を展開するのも良いでしょう。
空港でデジタルサイネージ広告を出稿するために必要な料金
ここまで、空港でデジタルサイネージ広告を利用するメリットについて解説してきました。しかし、大規模な施設のため、空港のデジタルサイネージの料金相場がわからないという人も少なくありません。
ここでは、以下の空港のデジタルサイネージ広告出稿費用を解説します。
- 東京:成田空港の料金相場
- 東京:羽田空港の料金相場
- 北海道:新千歳空港の料金相場
- 愛知:中部国際空港の料金相場
- 大阪:関西国際空港の料金相場
- 沖縄:那覇空港の料金相場
空港におけるデジタルサイネージの出稿費用は、空港によって費用が大きく異なります。さらに、設置場所や放映時間、映像仕様もさまざまにあるため、同じ空港内でも料金に幅があることを知っておきましょう。
詳しくは、広告代理店または掲載したい空港の広告管理会社にお問い合わせください。
東京:成田空港の料金相場
成田空港では、出発・到着ロビーにある大型のデジタルサイネージをはじめ、100台を超える設備を設置しています。
広告費用相場は、デジタルサイネージが770,000円(税込)~4,400,000万円(税込)/月と幅広くあるのが特徴です。
日本を代表する国際空港で、世界各国から訪れるビジネスパーソンや富裕者層、旅行客へ向けて確実にリーチができます。そのため、ブランディングに特化した企業PRや、グローバルに展開したい企業の広告に向いています。
また、外国人旅行者の購買意欲が上がるような商品やサービスを宣伝するのもおすすめです。
成田空港にデジタルサイネージ広告を出稿することで、ブランドイメージの構築や消費行動の促進が期待できるでしょう。
東京:羽田空港の料金相場
1か月(税込) | プラン | 備考 | |
羽田フューチャービジョン | 1,650,000円 | 15秒5回 | 全60台のネットワーク配信が可能 |
Airport Dynamic Ad Vision | 1,980,000円 | 15秒1回 | 効果測定のレポート付き |
※調査日:2024年4月13日
羽田空港では、利用が多い第1・2ターミナル搭乗ゲート待合スペースに設置された「羽田フューチャービジョン」や、羽田空港 第2ターミナルの 「Airport Dynamic Ad Vision」があります。
羽田フューチャービジョンの場合、15秒動画で1か月1,650,000万円(税込)で掲載可能です。搭乗ゲート近くにあるため認知されやすく、商品やサービスへの訴求力を高めることができるでしょう。
Airport Dynamic Ad Visionは、6か月や1年の長期出稿で割引特典があるのもポイントです。6か月で10,692,000円(税込)と10%引きになりますがかなり高額です。
参考:大型ビジョン総合ポータル
参考:全日空商事
北海道:新千歳空港の料金相場
新千歳空港の国内線ターミナル2階に設置されている大型ビジョンは、295インチと注目度が高く、空港を利用する多くの方へアプローチが可能です。
また、国際線ターミナルビルの到着ロビーには、103インチディスプレイがあり到着便に合わせて表示する言語が変更されるなど工夫が見られます。
上記の広告費は公開されていないため、広告出稿を検討する場合、新千歳空港の広告を取り扱う代理店に確認した方がよいでしょう。
新千歳空港へ直結しているJR新千歳空港駅にあるエアポートビジョンは、4柱に32面で7日間330,000円(税別)、新千歳空港センタープラザ2階にある165インチの大型ビジョンの場合、15秒 × 4回、7日間154,000円(税込)となっているので参考にしてください。
参考:株式会社JR北海道ソリューションズ KIZUNA CAST
愛知:中部国際空港の料金相場
中部国際空港では、出発・到着連絡通路をはじめ4階のイベントプラザなどさまざまな場所でデジタルサイネージが活用されています。
世界中から訪れる外国人旅行者やビジネスパーソンに対して注目度の高い訴求が可能です。
場所 | 1か月(税込) | 秒数・枠 | サイズ | 備考 |
アクセスプラザ | 495,000円 | 15秒4枠 | 80インチ16面 | 1年 5,500,000円(税込) |
到着ロビー連絡通路 | 550,000円 | 15秒10枠 | 80インチ6面60インチ12面 | |
出発連絡通路 | 880,000円 | 15秒4枠 | 70インチ10面 | 1年 7,040,000円(税込) |
セントレアSORAビジョン | 330,000円 | 1時間あたり1分 | 275インチ | 1年 1,980,000円(税込) |
中部国際空港駅 | 275,000円 | 15秒 | 60インチ36面 |
※調査日:2024年4月13日
羽田空港や成田空港に比べると抑えた価格になっていますが、他の交通広告に比べると費用は高額です。中部国際空港駅にも広告出稿ができるため、空港から移動する人をターゲットにした宣伝もできます。
長期的に出稿する場合、広告を出稿する目的や費用対効果を考えて施策することが重要です。
参考:名古屋鉄道交通広告
参考:セントレアグループ
大阪:関西国際空港の料金相場
関西国際空港は、国際線免税店エリアやチェックインロビーを広くカバーする国際線トラベルリテール(出発)ネットワークや、国際線到着デジタルネットワークなどでデジタルサイネージが活用されています。
85インチのディスプレイは視認性も高く、歩行者の主要動線を抑えた場所で出発・到着旅客に対して広告配信できるため、効率的なプロモーション活動が展開できるでしょう。
上記の広告費は公開されていませんが、第1旅客ターミナルビル4階国際線出発フロアの4面
電照LED広告の場合、年間14,520,000円(税込)かかるため、デジタルサイネージの広告料
金はかなり高額になると考えて良いでしょう。
参考:ekico
沖縄:那覇空港の料金相場
那覇空港では、国内線到着ロビー1階の2か所に55インチディスプレイ×4台のマルチビジョン広告「那覇空港エアポートビジョン」が設置されています。
費用は公開されていませんが、那覇空港は国内線と国際線が連結しているためとても広く、搭乗を待つ利用者や空港内を散策している人に効率良く情報発信ができるでしょう。
また、全日空商事が展開するAirport Dynamic Ad Visionの場合、掲載費用は1か月880,000円(税込)です。
国際線ターミナル1階到着ロビーにもデジタルサイネージが設置されています。費用詳細は不明ですが、1日あたりの露出回数が450回とかなりの頻度で映し出されるため、認知度拡大や販売促進が期待できるでしょう。
参考:全日空商事
まとめ
空港におけるデジタルサイネージ広告は、ビジネスパーソンや富裕層、外国人旅行客など多くのターゲットに対して効果的に訴求できます。
空港でデジタルサイネージ広告を出稿するには、費用がかなりかかることを知っておかなければなりません。
それだけでなく、空港広告は多くの人の目に触れるため、企業審査や広告内容の審査などがあることを把握しておきましょう。