トイレにも「デジタルサイネージ」が出稿できる! 事例・メリット・費用相場を解説

デジタルサイネージによる広告は街中のいたるところで見かけますが、近年ではトイレを媒体としたマーケティングが広がりを見せています。

しかし、トイレのデジタルサイネージ広告の概要や、広告出稿で得られるメリットを把握している方はあまり多くないでしょう。

そこで今回は、トイレのデジタルサイネージ広告について詳しく解説します。トイレのデジタルサイネージ広告出稿事例や費用相場も紹介するので、自社のマーケティング施策に活用してください。

※本記事は、2024年5月1日に調査した時点での情報を掲載しています。閲覧の時期によっては情報に誤りがある可能性があるため、ご留意ください。

トイレのデジタルサイネージ出稿事例

トイレはプライベート空間のため、他の広告媒体にはない特性があります。

デジタルサイネージ広告の普及にともない、清潔で落ち着ける空間のトイレがデジタルサイネージ広告媒体として注目されるようになってきました。

ここでは、以下のトイレのデジタルサイネージ出稿事例を紹介します。

  • 「xAdbox」を使ったトイレ広告配信
  • 「アンベール」と「bokete」のコラボコンテンツ配信
  • 女性向けブランドのタイアップ記事広告配信
  • ミラー型サイネージ「ミラリフ」で新しい形の広告配信
  • 飲食店のトイレ内サイネージ「トイビー」による広告配信

これまで、トイレを使用した媒体はそう多くはありませんでしたが、商業施設や飲食店などで導入が増えていますデジタルサイネージによるマーケティング施策を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

「xAdbox」を使ったトイレ広告配信

「xAdbox」は、株式会社hunnyが運営する個室トイレ動画広告配信サービスです。「xAdbox」の特徴は、以下の通りです。

  • 個室トイレの入室時にのみ広告を配信
  • 設置エリア等セグメントを指定して配信可能
  • マス広告でありながら効果検証がしやすい

「xAdbox」は、トイレ空間で個室トイレの利用者に対し、訴求力の高い広告配信が可能です。個室トイレの入室時のみ広告配信されるため、費用対効果を検証しやすいのも特徴です。

トイレは視線が集中しやすく、商品やサービスをアピールすれば、高い広告効果を得られるでしょう。さらに、「xAdbox」は広告配信をするだけでなく、デジタルサイネージを設置した事業者が広告で収益化できるサービスを展開しています。

参照:TOILET xAdbox【トイレアドボックス】

「アンベール」と「bokete」のコラボコンテンツ配信

株式会社バカンが提供する「アンベール」は、都心のオフィスや商業施設を中心としたトイレデジタルサイネージメディアです。「アンベール」と、国内最大級のお笑いWebサービス「bokete」のコラボコンテンツ配信の事例を紹介します。

このコラボは、「アンベール」のトイレデジタルサイネージに「bokete」のお笑いコンテンツを配信する形で実現しました。動画や音声を利用できるデジタルサイネージにより、トイレ利用者に笑いでリフレッシュできる体験を提供します。

bokete内にあるバカン専用のページにはトイレ内のデジタルサイネージに表示されたQRコードからアクセスできます。利用者もboketeに参加できるようになっている点が特徴です。

参照:株式会社 バカン

女性向けブランドのタイアップ記事広告配信

主婦の友社が運営する「OTONA SALONE」のタイアップ記事で広告配信する事例を紹介します。

タイアップ広告は、自社以外のメディアとタイアップする形で出稿される広告です。タイアップ広告のメリットは、タイアップ先のメディアの持つブランド力の恩恵を受けられる点にあるといえるでしょう。

オフィスのプライベート空間であるトイレを活用し、ターゲット層が興味を引くコンテンツ配信により訴求力のある広告宣伝が可能です。

OTONA SALONEのユーザーであるアラフォー読者に、体験レビューや対談タイアップなどさまざまなカテゴリ配信で情報発信します。ヘルスケアや美容、フェムケアなどが好相性で、認知獲得から興味喚起まで獲得が可能です。

参照:メディアレーダー

ミラー型サイネージ「ミラリフ」で新しい形の広告配信

「ミラリフ」は、鏡を利用した今までにない新しいデジタルサイネージシステムです。

「ミラリフ」の特徴は、通常時はモニター全体に広告コンテンツを表示しますが、人が近づくと広告画面が小さくなる仕組みです。広告は四隅に移動しますが、鏡として使用するときも広告訴求ができます。

広告を見て近付くと鏡に変化するため、見る人に驚きを与えます。特殊なミラーパネルを用いたデジタルサイネージはモニターフレームが鏡で覆われているため、高級感のあるプロモーションが実現できます。

男性・女性トイレの鏡に搭載することで、ターゲットを絞った配信が可能です。また、無線を利用するため、配線設備が整っていない場所での使用ができます。

参照:株式会社 ヤザワコーポレーション

飲食店のトイレ内サイネージ「トイビー」による広告配信

「トイビー」は、 飲食店の個室トイレ内デジタルサイネージメディアを展開しています。東京エリアを中心に、恵比寿、中目黒、新橋エリアの飲食店150店舗に導入し、順次エリアは拡大中です。

駅から800m圏内の飲食店の個室トイレの壁面に、10インチのデジタルサイネージを設置し、広告配信が可能です。トイビーは、カメラを使用せずトイレ便座の自動開閉センサーと温度・湿度による人感システムで効率のよい広告を表示させています。

和食やBARなどさまざまなジャンルの飲食店に導入しているため、店舗の属性や設置場所を活かしたコンテンツ配信が可能です。リラックスした店舗のトイレ空間で、ターゲティングに合った商材を情報発信すれば、高い広告効果が期待できます。

参照:トイビー

トイレにデジタルサイネージを出稿するメリット

最近の店舗や施設などのトイレは清潔で明るく、気持ちよく落ち着ける空間になっている場所が増えてきました。

そのため、トイレにデジタルサイネージ広告を出稿する企業も多くなっています。トイレにデジタルサイネージ広告を出稿するメリットには、どのような点があるのでしょうか。

トイレにデジタルサイネージ広告を出稿するメリット

  • プライベートな狭い空間なので視線が集中して見られやすい
  • 無駄のない配信ができるので費用対効果が検証しやすい
  • 性別に分けたターゲティングができる
  • 普及率がまだ高くないので参入しやすい

それでは、個別に見ていきましょう。

プライベートな狭い空間なので視線が集中して見られやすい

トイレはプライベートな狭い空間のため、視線を遮るものがなく集中して見てもらいやすい点がメリットとして挙げられます。

情報量が多い街中や駅では、広告を目にしても、印象が薄くなってしまうという難点があります。しかし、トイレはひとりでリラックスできる場所で、ライバルとなる広告が少なく、集中して見てもらえることが可能です。

便座に座った位置にデジタルサイネージを設置することで、自然と広告に目がいくようにできます。視聴環境が良いため、ポスターなどに比べて詳しく情報を伝えることができるでしょう。

また、トイレの設置場所にマッチした商品の宣伝やサービスをアピールできる点もメリットです。視認性の高い媒体のため、短時間で商品やサービスの訴求ができるでしょう。

無駄のない配信ができるので費用対効果が検証しやすい

トイレのデジタルサイネージ広告は無駄がない配信ができるため、費用対効果が検証しやすい点がメリットとして挙げられます。

効率の良いマーケティング施策を展開するには、トイレは最適な場所といえます。入室時のみ広告が配信されることが多く、必然的に「再生回数=インプレッション数」となり、費用対効果が検証しやすい媒体といえるでしょう。

また、看板やポスター、チラシといった広告ではできない、タイムリーな情報を発信できるのもデジタルサイネージの魅力です。

トイレにおけるマーケティング施策は、広告内容が視聴者に残りやすいというメリットがあるうえ、比較的少ない予算で導入が可能です。コストがあまりかからず高い広告効果が期待できる点もメリットとして挙げられるでしょう。

性別に分けたターゲティングができる

性別に分けてターゲティングし、広告配信ができることも、トイレでデジタルサイネージ広告を出稿するメリットといえます。

トイレのデジタルサイネージ広告は、テレビや新聞といった媒体では難しかった性別をセグメントした配信が可能です。その特性を活かして、女子トイレには女性向けに特化した商品やサービス、男性には男性向けのサービスを提供すれば、高い広告効果を得られるでしょう。

また、通常のメディアでは発信しづらいデリケートな内容の商材を宣伝するのに向いています。性別を分けて、さまざまな商品やサービスを効果的に訴求することができます。

商業施設や大学、オフィスなど設置する場所により、利用者属性を絞りこんで広告宣伝できる点もメリットといえるでしょう。

普及率がまだ高くないので参入しやすい

トイレのデジタルサイネージ広告事業はここ3年位で、急速に普及してきました。普及率がそこまで高くないため、参入しやすい点もメリットです。

デジタルサイネージ広告全体の市場規模は拡大し、今後さらに普及拡大が期待される広告媒体です。トイレ広告は、従来ポスターやステッカーが多く活用されていましたが、最近では、ほとんどがデジタルサイネージを活用しています。

テレビや新聞、雑誌などの大掛かりなマーケティング戦略が難しい場面でも、トイレであれば、少ない予算で十分効果をあげることも可能です。

パーソナルな空間で利用するトイレは、性別や設置場所などターゲットを絞って訴求力の高い広告を宣伝するのに最適な場所です。

トイレにデジタルサイネージを出稿するデメリット

さまざまなメリットがあるトイレデジタルサイネージ広告ですが、デメリットはあるのでしょうか。

トイレにデジタルサイネージ広告を出稿するデメリット

  • エリア・ターゲット層が限定されやすい
  • 広告効果の測定が難しい

トイレデジタルサイネージ広告は、設置する場所の属性によって導入効果が発揮されるため、デメリットをしっかりと把握しましょう。

エリア・ターゲット層が限定されやすい

トイレのデジタルサイネージ広告出稿は、広告を掲出する場所でエリア・ターゲット層が限定されやすい点がデメリットとして挙げられます。

トイレはどこにでもある設備ですが、飲食店や商業施設、オフィスビルなど、立地条件によって利用者の属性が限定されてしまいます。例えば大学のトイレでは学生が多く、都心のオフィスビルでは、ビジネスパーソンが多いといった風です。

このように、トイレにデジタルサイネージを設置する場合、エリアによってターゲット層が限定されてしまう点を把握しておかなければなりません。

トイレでデジタルサイネージによる広告施策を成功させるには、自社の商材と相性のよい広告出稿場所を設定することが重要なポイントです。宣伝したい商品やサービスにマッチしたエリアを調査し、施策することが望ましいでしょう。

広告効果の測定が難しい

また、トイレにデジタルサイネージ広告を出稿した場合、広告効果測定が難しい点もデメリットとして挙げられます。

一般的なネットを介した広告の場合、視聴率やクリック数など多くの指標を計測し、広告効果測定が可能です。しかしトイレ広告では、このような細かい効果測定が難しいと言われています。

しかし、全く効果測定ができないわけではなく、センサーにより訪れた人数や利用した時間帯などの効果計測は可能です。今後、トイレマーケティングの需要が増えることで、ほかの効果測定ができていく可能性は大いにあるでしょう。

トイレのデジタルサイネージ広告費用相場

トイレのマーケティング施策は比較的新しいため、デジタルサイネージを導入する費用がはっきりわからない方も多いでしょう。

ここでは、トイレのデジタルサイネージの費用について解説します。

  • トイレのデジタルサイネージ広告費用
  • 他デジタルサイネージとの比較

他媒体に比べて、トイレマーケティング施策はコストが比較的かからない点がメリットです。トイレでデジタルサイネージ施策を検討している方は、しっかりと把握しましょう。

トイレのデジタルサイネージ広告費用

トイレでデジタルサイネージ広告を検討する場合、設置費用や機器は提供企業側が負担することが多いため、導入費用があまりかかりません運用にあたっては、電気代や、点検費用、サポート費用などが必要です。

例として株式会社hunnyが運営するトイレ動画広告配信サービス、「 xAdbox」の広告費用です。

  • タブレット 0円(初期費用税込33,000円と電気代がかかります)
  • トイレ広告 40万円~

トイビーの場合、スタンダードプランが月額385,000円(税込)で広告掲載可能です。アンベールは、オフィスを1週間で66万円の掲載費用がかかります。掲載場所によっては広告費が高額になることもあるため、管理会社に確認するようにしましょう。

他デジタルサイネージとの比較

デジタルサイネージはさまざまな場所で広告出稿することができます。以下に、種類ごとのデジタルサイネージ広告の料金相場を一覧で紹介します。

種類場所掲載時間期間料金(税込)
駅構内広告JR東日本 NewDaysビジョン新宿1社ジャック7日間825,000円
屋外広告シブハチヒットビジョン15秒

4回/1時間

7日間550,000円
電車内広告東急4路線 

電車内サイネージ

15秒

1回/13分

7日間1,650,000円
タクシー広告GROWTH 東京エリアECONOMY VIEW30秒1週間3,300,000円

参照:NewDaysVISION 大型ビジョン総合ポータル オーマッチ 交通広告ナビ

トイレにおけるデジタルサイネージ広告掲出は、他媒体に比べて少ない予算で広告展開が可能です。自社ビルであれば許可も必要なく、導入しやすい点もメリットといえるでしょう。

トイレのデジタルサイネージ広告出稿を検討している方は、料金相場を比較して施策を検討してください。

まとめ

トイレのデジタルサイネージ広告は、新しい広告手法として注目されています。

トイレというパーソナルスペースを活かしたマーケティングは、視認性が高く、ターゲット層を絞ることで高い訴求効果が期待できます。有効活用するためには、自社商材と相性の良いエリアやターゲットを選定することが重要です。

動画や音声を使用し、柔軟なコンテンツ配信ができるデジタルサイネージを活用して、自社のマーケティングを成功させましょう。