電車内デジタルサイネージ(ビジョン)広告とは?メリットや料金相場・注意点も解説

電車内デジタルサイネージ(ビジョン)広告とは?メリットや料金相場・注意点も解説

近年は、電車内でデジタルサイネージ広告を見かける機会が増えましたサイネージは、出入口のドアの上部など高い位置に設置されており乗客から見えやすいため、視認性が高い有効な広告出稿場所として活用されています。

自社の商品やサービスを宣伝する広告を、電車内サイネージに出稿しようと検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、どこにどのような広告出稿をすればよいかわからない方もいるでしょう。

今回は、電車内デジタルサイネージ広告とはどのようなものか、メリットや注意点を踏まえて紹介します。また、料金相場やオススメの相談先についても紹介するので、これから広告出稿を検討している方はぜひ参考にしてください。

※本記事は、2024年5月1日に調査した時点での情報を掲載しています。閲覧の時期によっては情報に誤りがある可能性があるため、ご留意ください。

電車内デジタルサイネージ(ビジョン広告)とは

電車内デジタルサイネージは、電車内ビジョン広告とも呼ばれる、液晶ディスプレイ型の電車内広告です。

車内のドア上部あたりに設置されているケースが多く、乗客の目に留まりやすいため高い視認性が期待できます。電車内では音声を流せませんが、鮮明な画質で放映される動画広告は、乗客の関心を引くのに十分な効果を発揮するでしょう。

電車内サイネージは、早朝や夕方の時間帯においては、サラリーマンやOLなどビジネス関連の乗客をターゲットにした広告を出稿するのに適しています。一方、日中は買い物をする主婦や若年層向けの広告を発信するなど、ターゲット層を意識した広告出稿が可能です。

電車内デジタルサイネージ動画広告のメリット

電車内デジタルサイネージに動画広告を出稿することには、どのようなメリットがあるでしょうか効果的な広告配信ができるように、メリットについてしっかりと理解しましょう。

車内サイネージ広告で動画の出稿によって得られるメリットとして、主な内容を以下に5項目紹介します。

  • 幅広い層にアプローチできる
  • 静止画より多くの情報を伝えられる
  • インパクトのある訴求ができる
  • 初期費用が抑制できる
  • 広告内容の差し替えが簡単

幅広い層にアプローチできる

電車内デジタルサイネージ広告は、幅広い層にアプローチが可能です。電車は、サラリーマン・OL・観光客・主婦・レジャーを楽しむ人など、幅広い層が利用します。

電車内に広告を出稿することにより、さまざまな層の方々に届けられるため、幅広いターゲット層への訴求が可能です。特に、首都圏を始めとした都市部においては電車の利用者が多いため、より高い広告効果が期待できるでしょう。

時間帯によって配信内容を切り替えることで、ターゲット層を意識した広告出稿が可能です。早朝や夕方などの通勤時間帯はビジネス関連のコンテンツを配信し、日中は最新トレンドやお得情報などの広告を掲載するなどの切替も容易です。電車内デジタルサイネージは、マーケティング戦略においても効果的に活用できます。

静止画より多くの情報を伝えられる

電車内デジタルサイネージの動画広告を活用すると、静止画の広告より多くの情報を伝えられますストーリー性のある動画を配信したり、商品やサービスの魅力を動きのある広告で表現したりして、静止画では不可能な情報伝達が可能です。

電車内では、以前から広告の掲示をおこなってきました。紙面のポスターであったり、液晶モニターでの静止画配信であったりと、元々乗客の注目を集める視認性の高い手段として活用されてきました。

そこに、さらに視認性の高い動画広告を出稿することで、雰囲気やイメージを共感してもらえる広告配信ができるようになっています。デジタルサイネージ動画の活用は、電車内広告の視認性の高さを最大限に活かせるツールといえます。

インパクトのある訴求ができる

電車内デジタルサイネージ動画広告の活用により、インパクトのある訴求ができます鮮明な映像が動画で配信されることにより、注目を集めやすく飽きさせない演出が可能です。

大量の情報をインパクトのある映像を用いて、かつ短い時間を使って伝えられます。、このことにより、これまでのポスターや静止画よりも注目を集める高い広告効果が期待できるようになりました。また、デジタルサイネージモニターを広告として利用するだけでなく、天気予報など情報伝達の手段としても活用されるケースが増えています。

さらに、デジタルサイネージの周囲に別の媒体を掲示することで、効率よく印象度の高い広告発信が可能です。乗客の興味関心をそそる配信のツールとして、電車内デジタルサイネージは注目されています。

初期費用が抑制できる

電車内デジタルサイネージへの広告出稿には、初期費用を抑制できメリットがあります。電車内のモニターへの広告出稿は、デジタルデータによりおこないます。

これまでは、紙面のポスターを印刷して電車内に張り付ける手間とコストが必要でした。一方、デジタルサイネージの場合はデジタルデータでの入稿で済むため導入にかかるコストを軽減できます。

電車内にすでに設置されているサイネージモニターへの出稿を選択する場合は、初期費用を最小限に抑えられます。放映期間も1週間単位など短い期間で設定できる場合が多いため、予算を踏まえてご自身に合った広告出稿が可能です。

広告出稿にかかる初期費用と手間を減らしたい場合には、電車内デジタルサイネージ広告への出稿を検討しましょう。

広告内容の差し替えが簡単

電車内デジタルサイネージへの広告出稿は、配信する広告内容の差し替えを簡単におこなえます時間帯ごとに細かく配信内容を切り替えることも可能なため、乗客のターゲット層を意識した広告出稿が可能です。

たとえば、早朝にはサラリーマンやOLを意識したビジネス関連の広告を配信します。一方、日中には若者向けのファッション系広告を配信するといった活用方法が可能です。また、ストーリー性のある動画を用意し、定期的に切り替えて乗客の関心を募らせる手法も有効です。

電車内サイネージでの配信内容は、オンラインで簡単に切り替えられるケースが増えています。切り替えにかかる手間も最小限で済むため、さまざまなマーケティング戦略を思う通りに展開できるのは大きなメリットといえるでしょう。

電車内デジタルサイネージ広告の料金相場を媒体別に紹介

電車内デジタルサイネージの活用は、広告宣伝効果を高められる有効な手段であると説明してきました。利用を検討している方の多くは、電車内ビジョン広告出稿にどれくらいの料金がかかるのか、気になるのではないでしょうか。

電車内デジタルサイネージ広告出稿にかかる料金相場を、以下の4箇所の電車内モニターを例にして紹介します。

  • JR東日本トレインチャンネル
  • 山手線まど上チャンネル
  • JR西日本 WESTビジョン
  • 西武鉄道 Smileビジョン

JR東日本トレインチャンネル

JR東日本トレインチャンネルとは、首都圏の主要10路線およびゆりかもめに設置されているデジタルサイネージを指します。主要10路線には、以下の路線が含まれます。

  • 山手線
  • 中央線快速
  • 京浜東北線・根岸線
  • 京葉線
  • 埼京線
  • 横浜線
  • 南武線
  • 常磐線各駅停車
  • 中央線・総武線各駅停車
  • 横須賀線・総武線快速

サイネージは、路線図や次の到着駅の案内などを表示するインフォメーションサイネージの隣に設置されているケースが多いです。必要な情報を表示するモニターの近くで配信される広告であるため、高い視認性が期待できます。

JR東日本トレインチャンネルへの広告出稿にかかる費用相場は、以下のとおりです。

名称放映期間1回の放映時間料金(税込)
JR東日本トレインチャンネル1週間15秒5,280,000円

引用元:JR東日本企画公式HP

山手線まど上チャンネル

山手線まど上チャンネルとは、山手線・横須賀線・総武線快速の網棚の上に設置されているデジタルサイネージです。3面連続してモニターが並んでいるのが特徴で、3面別々の動画を配信したり、3面で1つの広告を配信したりと、さまざまなパターンで情報発信ができます。

山手線は首都圏の路線の中でも主要な路線の1つであるため、多くの乗客に広告を届けられるオススメの広告出稿場所です。山手線まど上チャンネルへの広告出稿にかかる費用相場は、以下のとおりです。

名称放映期間1回の放映時間料金(税込)
山手線まど上チャンネル1週間15秒2,200,000円

引用元:JR東日本企画公式HP

JR西日本 WESTビジョン

JR西日本 WESTビジョンは、北は敦賀、南は紀伊田辺を巡回する京阪神を走る主要路線の電車内に設置されているサイネージです。乗降用ドア上部および車両天井部に設置されているため、乗客の目に留まりやすいといえるでしょう。

左側モニターが路線案内・次の停車駅案内・到着前乗換案内などの情報を配信しているため、視認性の高い広告メディアとして活用されていますJR西日本 WESTビジョンへの広告出稿にかかる費用相場は、以下のとおりです。

名称放映期間1回の放映時間料金(税込)
JR西日本 WESTビジョン1週間15秒1,815,000円
JR西日本 WESTビジョン1週間30秒3,630,000円

引用元:日本の交通広告公式HP

西武鉄道 Smileビジョン

西武鉄道 Smileビジョンとは、西武鉄道各路線の電車の半数以上に設置されている車内広告用デジタルサイネージです。乗降用ドア上部に2面続きで設置されています。

右側は各種インフォメーション配信用モニターで、天気予報や日常生活に必要な情報を配信しています。乗客の注目を集めやすいコンテンツであるため、左側の広告用デジタルサイネージも視認性が高いです。

JR西日本 WESTビジョンへの広告出稿にかかる費用相場は、以下のとおりです。

名称放映期間1回の放映時間料金(税込)
西武鉄道 Smileビジョン1週間15秒880,000円
西武鉄道 Smileビジョン1週間30秒1,320,000円

引用元:西武鉄道公式HP

電車内デジタルサイネージ広告の注意点

電車内でのデジタルサイネージ広告は、訴求効果が高いなど多くのメリットがある出稿場所です。しかし、電車内でのデジタルサイネージを広告に利用する際には注意するべきデメリットもあります。

広告出稿を検討する際は、メリットの部分だけでなくデメリットも考慮して、総合的に判断するのがよいでしょう。電車内デジタルサイネージ広告の注意点として、主なものを以下に3点紹介します。

  • 路線により費用が異なる
  • 音声を流せない
  • 審査が厳しい

路線により費用が異なる

電車内デジタルサイネージ広告に出稿するためにかかる費用は、路線により異なります電車によってモニターの大きさやスペックが異なるため、それぞれの料金設定がなされています。

また、乗車人数が多い路線の電車の方が出稿にかかる費用は高い場合が多いです。、掲載期間・掲載時間の長さ・時間帯が同じであっても、路線によって料金設定が異なるのが一般的です。

首都圏の山手線など、乗客が多い主要な路線の方が高い傾向があります。しかし、その分高い広告効果が見込めるため、費用対効果を考慮して最適な出稿時間と出稿場所を検討するとよいでしょう。

音声を流せない

電車内デジタルサイネージ広告では、基本的に音声を流せませんデジタルサイネージは、動画と音声を組み合わせて広告発信ができるツールです。しかし、電車内では音声が使えないため、広告効果は半減します。

同じ電車関連でも、駅構内であれば動画と音声を両方利用した広告発信が可能です。音声の利用を優先したい場合は、電車内以外の出稿場所を検討するとよいでしょう。

電車内サイネージに出稿するコンテンツを制作する際は、字幕を設定したり音声がなくてもわかりやすい動画を用意するのが一般的です。音声がなくても、乗客が見るだけでわかるように工夫する必要があります。

審査が厳しい

電車内デジタルサイネージへの広告出稿には、配信前の審査が厳しい傾向があります電車は公共交通機関であるため、配信する内容によっては審査に通らない場合があります。

また、出稿を相談する相手も鉄道会社の関連会社であったり、特定の広告代理店であったりと、会社数が少なく競争率が高い場合が多いです。モニターの数も限られているため、申込者が多い場合は放映時間の確保が難しい場合もあります。

電車内サイネージへの出稿は、希望の広告配信をするのが難しい側面があります。配信するコンテンツの内容や、申し込む会社の選定などを工夫するのが大切です。

まとめ

電車内デジタルサイネージ広告への出稿は、動画ならではの高い視認性を活かした広告配信が可能で、高い訴求効果が期待できる手法です。首都圏や関西圏を中心に、近年は多くの電車で設備を導入する事例も増えてきています。

路線によって出稿にかかる費用が異なる点も解説しました。音声が流せないなどのデメリットもあるため、出稿の際にはさまざまな面に配慮する必要があります。

これから電車内サイネージへの広告出稿を検討している方は、まずは無料プランニングを行っている窓口に相談してみましょう。