ノベルティの意味とは？作るメリットや認知効果を高めるポイントを説明

更新日：2023.10.14

プロモーション

「ノベルティを作成したいけど何を選べばいいかわからない」

「ノベルティの意味や製作するメリットを知りたい」

このような悩みを抱える担当者は少なくないでしょう。

ノベルティは企業が無償で提供するものですが、顧客が手にしやすいことから認知度向上に役立ちます。

とはいえ、ノベルティには様々な種類があるため、ターゲットにマッチした商品を選ばなければなりません。

そこで本記事では、ノベルティの意味や作るメリットについて解説します。他にも認知効果を高めるポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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ノベルティの意味とは？

ノベルティとは、無償で配布するアイテムのことです。ノベルティのもともとの意味は、目新しいもののことを指します。

ノベルティを配布する目的は、企業のブランディング化やイメージアップといった他にも、商品やサービスの認知度を高めるためなどが挙げられます。

企業名や企業が手掛ける品・サービスの認知度を高めるためには、より多くの顧客に知ってもらうために大量のノベルティを用意しなければなりません。

量が多いほどコストがかかるため、これまでは安いものを選ぶ傾向が見られました。しかし、昨今では安くても高見えするものや、クオリティを重視する企業も増えています。

クオリティの高いノベルティであれば、受け取った顧客も興味を示す可能性が高く、企業の認知度やイメージアップにもつながるでしょう。

「販促品」との違いとは？

「ノベルティ」と「販促品」の違いは、対象と目的です。

種類	対象	目的
ノベルティ	既存顧客購入を検討中の顧客	商品やサービスに付加価値をプラスする
販促品	購入を検討中の顧客商品を知らない顧客	商品やサービスを認知してもらう

ノベルティは、既に商品やサービスを利用している「既存顧客」や、商品やサービスを使ったことはないが、興味を持っている「購入を検討中の顧客」を対象に配布します。

主な目的は、既存顧客や購入を検討中の顧客に向けて、商品やサービスの付加価値をアピールすることです。

販促品とは、商品やサービスを知らないがニーズが見込める「購入を検討中の顧客を検討中の顧客」や、「商品を知らない顧客」が対象です。

存在を認知してもらうプロモーション目的で試供品を配布します。

販促とプロモーションの違いについては下記記事でも詳しく解説しています。ノベルティを利用してプロモーションを行う上での理解が深まりますので、ぜひあわせて参考にしてください。

店舗プロモーション (インストアプロモーション)と販促アイデアの手法と効果、成功事例

ノベルティを配布する目的

ノベルティを配布する目的は、以下の3つです。

企業や商品・サービスの認知度向上
ブランディング・好感度の向上
見込み顧客の情報獲得

前述の通り、ノベルティは企業名や商品・サービスをより多くの顧客に認知してもらうためというのが主な目的です。

さらに、見込み顧客にも興味を持ってもらえるよう、顧客ニーズを把握するために情報収集といった意味合いも兼ねています。

それぞれの目的について詳しく見ていきましょう。

企業や商品・サービスの認知度向上

まず、企業や商品・サービスの認知度向上を目指すことが重要です。

顧客が企業や商品・サービスに興味を持っていても、購入に至らなければ収益にはつながりません。

そこで、無償のノベルティを配布して、顧客が企業名や商品・サービスについて目にする機会を増やせば、認知度の向上効果が期待できるでしょう。

ノベルティは、元々企業や商品・サービスに興味を持つ既存顧客や購入を検討中の顧客に向けて配布するため、購買意欲を高める目的もあります。

ブランディング・好感度の向上

ノベルティは、ブランディング・好感度の向上といった目的もあります。

商品を知らない顧客であっても、わざわざお金を出して商品やサービスを購入するとは限りません。

しかし、無償でもらったノベルティのクオリティが高ければ、企業に対するイメージが向上する効果が期待できます。

企業に対して良いイメージを持ってもらえば、商品やサービスを利用してみようと思ってもらえる可能性が高くなるでしょう。顧客が満足すれば、信頼できる企業としてブランディング化も可能になります。

見込み顧客の情報獲得

見込み顧客の情報収集といった目的で、ノベルティを配布する場合があります。

一般的にノベルティは、企業が開催するイベント会場で配布するものです。

しかし、その他にも見込み顧客を対象とした、説明会やセミナーなどでアンケートへの回答を条件に無償でノベルティを配布するといった方法もあります。

アンケート結果を元に、見込み顧客のニーズを把握できれば、そこから新規顧客獲得につなげられるでしょう。

ノベルティを作成するメリット・効果

ノベルティを作成するメリットとしては、以下の4つが挙げられます。

認知度の向上
企業のイメージアップ
低予算で高い宣伝効果が期待できる
希少価値がある

認知度の向上や企業のイメージアップは、前述のとおりです。

ノベルティの種類にも様々なものがありますが、その多くは低予算で作成できます。

広告で商品・サービスの認知度を高めるといった手段もありますが、アピールしたい顧客層に見てもらえないこともあるでしょう。

しかし、ノベルティはターゲットに直接アプローチできます。さらに、イベント会場でのみ配布されるため、誰でも入手できるわけではありません。希少価値があるのもノベルティの魅力です。

ノベルティグッズの主な例

ノベルティグッズにも様々な種類がありますが、主な例は以下の5種類です。

文房具
日用品
ファッションアイテム
季節アイテム
食品・お菓子

顧客への認知度を高めるには、記憶に残るものであることも重要です。

実用性の高いものは、使う機会も増えるので、顧客の印象に残りやすいでしょう。消耗品でもオリジナリティを出すことで、希少性をアピールできます。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

文房具

文房具は、実用性が高いことからノベルティとしても人気があります。

ボールペン
シャーペン
付箋
メモ帳
クリアファイル
カレンダー
マグネット
クリップ

文房具といっても様々な種類がありますが、いずれも安価で大量生産に適しているのも魅力です。

文房具なら日常生活でも活用できるため、もらって嬉しいノベルティといえるでしょう。使用頻度も高いため、ノベルティを使う度に企業や商品・サービスが顧客に記憶されやすいのもメリットです。

日用品

日用品も実用性が高いため、ノベルティとしても大変人気があります。

ボックスティッシュ
タオル
ウェットティッシュ
食器用洗剤
洗濯用洗剤
歯ブラシ
エチケットブラシ
カトラリー
コースター
タッパー
スポンジ
マイクロファイバークロス
ジッパーバッグ

洗剤やティッシュの他にも、キッチン雑貨も実用性が高いのでもらって嬉しいノベルティとして人気です。

普段使っているメーカーのものではなくても、日常生活に活用できるのでポイントは高いでしょう。

ファッションアイテム

ファッションアイテムは、アパレル関連の企業のノベルティとして採用される傾向があります。

トートバッグ
ランチバッグ
エコバッグ
アームウォーマー
ネックウォーマー
靴下
ハンカチ
リストバンド
Tシャツ

ファッションアイテムには身につけるもの以外にも、エコバッグやトートバッグなど実用性の高いものがあります。

企業名をプリントしたトートバッグをノベルティとして配布すれば、顧客が持ち歩くことで顧客以外へのアピールにもつながるでしょう。

季節アイテム

季節アイテムは、季節にマッチした商品なので、顧客が手にしやすいのが魅力です。

うちわ・扇子
制汗シート
ひんやりグッズ
UVケア商品
マスク
エコカイロ
コンパクト加湿器

夏は、暑さ対策に役立つアイテムが選ばれています。特に保冷剤や冷却スプレー・シートなど、熱中症対策になるアイテムが人気です。UVケア商品は、女性をターゲットにしたいときに最適でしょう。

冬はマスクやカイロが人気です。一時期主流だった使い捨てカイロなどの消耗品よりも、最近では繰り返し使えるエコカイロが選ばれています。

食品・お菓子

食品やお菓子は、消耗品ながら、オリジナリティを出せるのがメリットです。

パッケージだけでなく、企業名やロゴをクッキーに直接プリントしたり、焼き印をしたりできるものもあります。

ただし、口に入れるものなので、しっかりと包装されていることも重要です。

個別包装できるものや、賞味期限の長い焼き菓子やキャンディなど、衛生面を考慮して選ぶ必要があります。

食品やお菓子は、子どもから大人まで幅広い層にアピールできるのも魅力といえるでしょう。

ノベルティを製作する際のポイントと注意点

ノベルティ製作での注意点は、以下の4つです。

目的・ターゲットに合わせたグッズを作る
配りやすいサイズ・デザインのグッズを作る
知的財産権を侵害していないか確認する
景品表示法に違反したグッズはNG

低コストでも、ターゲットに合っていなければ思うような効果は期待できないでしょう。さらに、配布しやすいサイズやデザインであるかも確認してください。

知的財産権を侵害していないか、景品表示法に違反していないかも確認しましょう。

それぞれのポイントを詳しく解説します。

目的・ターゲットに合わせたグッズを作る

まず、目的やターゲットを明確化してください。

せっかくグッズを作成しても、ターゲットに合っていなければ顧客に使ってもらえない可能性があります。

例えば、女性がターゲットなら、社名やサービス名は控えめにした、おしゃれなデザインを意識するといいでしょう。

男性がターゲットなら、シンプルでシーンを選ばず使える文房具や、エチケットグッズがおすすめです。

シニア層や子どもなど、ターゲットの年齢が限定される場合は、年齢に合わせて選ぶ必要があります。

シニア層に向けては、実用性の高いお薬手帳カバーが適しています。診察券を入れるポケットがあれば、実用性の高さをアピールできます。

子どもには、人気キャラクター入りのグッズやお菓子などがおすすめです。

無償でもらったノベルティの実用性が高いほど、企業のイメージアップにもつながるでしょう。

配りやすいサイズ・デザインのグッズを作る

ノベルティは、配りやすいサイズやデザインであるかも重要です。

重量のあるものは扱いづらく、もらった顧客にとってありがた迷惑になる可能性があります。

サイズが大きすぎるものは、置き場所の確保が必要となり、会場への搬入にも手間がかかります。

顧客目線で考えた場合、カバンに入らなかったりかさばったりすれば、持ち運びに不便です。無償でも、カバンに入り切らないサイズのものは、受け取ってもらえない恐れもあります。

受け取ってもらえなければ、ノベルティにかけたコストが無駄になりかねません。

ノベルティを作成する場合は、配りやすいサイズであることと、受け取った顧客が持ち帰りやすいことにも注目しましょう。

万人受けを狙うなら、ポケットに入るものや、小さいバッグにも無理なく入るものなどを選ぶといいでしょう。

知的財産権を侵害していないか確認する

ノベルティを製作するにあたって、知的財産権を侵害していないかを確認してください。

ノベルティとして使用する商品やパッケージに、キャラクターやロゴを使用する際には、著作権・商標権・意匠権・特許権などが関係するケースがあります。

企業が独自に作成した、オリジナルキャラクターやロゴであれば問題ありません。

アニメのキャラクターや有名ブランドのロゴを無断で使用すると、知的財産権の侵害に該当する可能性があり、その場合は刑事罰の対象となるので注意しましょう。

なお、キャラクターやロゴを使用しなくても、既存商品の模倣やコピーをした場合も、知的財産権の侵害に該当します。

自社のノベルティに、有名キャラクターやロゴを使用したい場合は、事前に許可を取る必要があることに留意しましょう。

参照：特許庁｜知的財産権について

景品表示法に違反したグッズはNG

景品表示法とは、実際の商品よりも良いものだと消費者に勘違いさせるような表示を禁止する法律です。

例えば、ノベルティの受け取り拒否を減らす目的で、実際より良く見せるために大げさな表現や表示もNGです。

景品表示法では、消費者に誤解を与えないようにノベルティに上限金額を設定しています。

種類	取引金額	上限金額	用途
一般懸賞	5,000円未満	取引金額の20倍	キャンペーン
一般懸賞	5,000円以上	10万円	キャンペーン
共同検証	取引額に関わらず30万円	懸賞に関わる売上予定総額3%	一定地域で複数事業者が開催するくじ引きなど
総付景品	1,000未満	200円	全員プレゼント商品につけるおまけ雑誌の付録など
総付景品	1,000円以上	取引価格の10分の2	全員プレゼント商品につけるおまけ雑誌の付録など