電柱広告に効果はある?掲出する際のルールやメリット・デメリットを解説
更新日:2023.11.15
電柱広告は、公道に設置された電柱を利用した広告で、130年以上の歴史があります。
地域密着型の広告で、ドライバーや歩行者の道案内として親しまれており、避難場所への誘導の表示などの防災面としても活用されています。
歩行中や車で目的地まで行く場合、同じ広告があと何メートルと何度も出てくると、目に止まりやすいです。
電柱広告は、クリニックや店舗を目的に来る人を、確実に誘導しやすい広告です。
しかし、実際に出稿する場合は、効果や費用がわからない方が多いでしょう。
この記事では、電柱効果の効果や掲出する際のルールを解説します。メリットとデメリットも説明しますので、効果的な電柱広告の出稿に役立ちます。
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電柱広告の種類
電柱広告は以下の2種類があります。
- 巻付広告(巻広告)
- 突出広告(袖広告・掛広告)
古くからある電柱広告は、地域密着型で案内板も兼ねた常に身近にある広告です。
どちらの電柱広告も、他の屋外広告とは比較にならないほどコストが低く抑えられます。広告出稿に対しての高い費用対効果や認知度向上が期待できます。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
巻付広告(巻広告)
巻付広告(巻広告)は歩行者の目の高さにあるため、電柱の付近を歩く人にアピールしやすい広告です。
看板サイズはH150×W33(cm)が一般的で、設置の高さは地表から165cmに設置します。
広告は地域に密着したものが多く、クリニック・老人ホーム・学校・公共施設・駐車場の案内などがあります。
また、避難場所の案内や、町名・番地など地域にとって大切な情報も欠かせません。
最近では特徴的なデザインの商品や企業のキャラクターなど、宣伝効果が高く、より歩行者に足を止めて見られるデザインの広告が多く見られます。
さらに、デザインの中のQRコードでWebサイトへ誘導する巻広告も人気です。
突出広告(袖広告・掛広告)
突出広告(袖広告・掛広告)は、電柱の高い位置の車道側に飛び出す形で取り付けられ、車道を走行しているドライバーへのアプローチに適した広告です。
サイズはH110×W45(cm)で、設置の高さは地表から3.5mまたは、4.5mより設置します。
車道側に飛び出し高い位置にある突出広告は、遠くからでも認識できて大変わかりやすく、特にドライバーへの道案内に適しています。
車で来店することが多い店舗や駐車場など、誘導道案内として使用されることが多いです。
また一部地域に限り、発光ダイオードを使用した「エミライト看板」が使用できます。
看板自体が発光するので、夜間でもよく見え、夜間営業されている店舗の認知度向上や誘導に最適です。
電柱広告のメリット・効果
現在の広告は多種多様で、技術の発展と共にデジタル化が進んでいます。古くからある電柱広告は、認知度向上においてあまり効果がないように思われるかもしれません。
それでも広告の掲出がなくならないのは、電柱広告ならではのメリットや効果があるからです。ここからは以下の3つのメリットと効果を解説します。
- 公道上で不特定多数の人々にリーチできる
- 比較的お手頃な料金で掲載できる
- 実店舗へ的確に誘導できる
公道上で不特定多数の人々にリーチできる
電柱広告は、公道上で不特定多数の人々にリーチできるメリットがあります。
街にある電柱に施設名やクリニックの名前が大きく書いてあり、駅から施設周辺の道路に数本の広告を出稿します。
数十メートルにわたり、矢印であと何メートルと案内が出る広告は、無意識に記憶に残るでしょう。
生活導線上がメインの出稿場所なので地域密着性が高く、繰り返し電柱を目にすることで、周辺にお住まいの人々には身近に感じてもらえます。
また、近年では電柱広告にキャラクターを載せることで親近感を持たせたり、QRコードを掲載したりする広告があります。
電柱のQRコードを読み込むとWebページへ飛んで、店舗の詳しい情報を届けられ、実際に集客に繋げることも可能です。
比較的お手頃な料金で掲載できる
電柱広告は、比較的お手頃な料金で掲載できるのが特徴です。
電柱広告費用例 「※金額はすべて税込み価格」
地 域 | 初期費用 | 月 額 |
東京23区 |
17,600円〜19,800円 | 3,630円〜3,960円 |
東京23区以外・神奈川県 | 3,300円〜2,640円 | |
千葉県 | 2,640円〜1,760円 |
地域によって多少の差はありますが、東京都以外の地域では1,500円~2,000円台で広告出稿が可能な地域がほとんどです。
実際には最寄駅から実店舗まで、道筋に沿って数本まとめて出稿することで誘導しやすく、より高い効果を発揮します。
1本あたりのコストが低いので、数本まとめて広告出稿を検討する企業も多いです。
その他の屋外広告の費用とも比較してみることで、コストの低さがよくわかります。下記記事では屋外広告の費用相場について解説していますので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
実店舗へ的確に誘導できる
電柱広告は、ひと目でわかる矢印や距離表示で、初めて訪れる方でも迷わず実店舗や会社まで的確に誘導できます。
近年は、カーナビやスマートフォンで行きたい場所に案内してくれるので、電柱だけに頼ることも少なくなりました。
しかし、カーナビ通りに目的地に着いても、入り口の細かい場所までわからない場合がよくあります。
道筋のポイントごとに電柱広告で矢印や距離を表示して案内をすれば、お客様を目的地へ導けるでしょう。
電柱広告は、普段はインパクトがない広告と思われますが、実際の施設や店舗まで確実に誘導するのに最適です。
実際には駅周辺の駐車場やパーキングなど、迷わず到着したい場合の案内に使われていることが多いようです。
電柱広告のデメリット
メリットが多くある電柱広告にも、デメリットがいくつかあります。
地域に密着した電柱広告は、不特定多数の人々にリーチでき、案内板としては適しています。また他の広告より低コストで出稿が可能です。
しかし、効果の測定ができず、広告の効果がわからないなどのデメリットがあります。
ここからは、2つのデメリットについて詳しく解説していきます。
- 競合広告が多いと埋もれやすい
- 広告効果の測定が難しい
競合広告が多いと埋もれやすい
電柱広告のデメリットは、競合広告が多いと埋もれやすいことです。
歩行者や走行する車から見やすい高さにある電柱広告は、自然と目に入りやすく、実際の店舗への誘導に向いています。
しかし電柱広告は他の広告と比較してコストが低く、競合となる広告が数多く出稿され、自社の広告が埋もれやすくなってしまいます。
もちろん、広告が埋もれないように出稿場所の調整や、ひと目をひくデザインも欠かせません。
電柱広告は、遠くから多くの集客を図るための広告というよりは、地域に密着した案内板という役割が大きい広告です。
地域の人の役に立ちながら、実店舗まで確実に誘導できるという意識を持つと、広告が埋もれることを気にすることもなくなるでしょう。
広告効果の測定が難しい
電柱広告は、案内としての要素が強い広告のため、効果測定が難しいのがデメリットです。
広告の効果を分析する方法がなく、お店や目的地に来た顧客が電柱広告を見てきたかはわかりません。
お店に実際に来た顧客や、クリニックなどで実際にきた患者にアンケートを取れば、広告を見てきたかはわかりますが、実際はそこまでの集計はしないでしょう。
さらに、電柱広告ではどのような属性(性別・年齢・興味がある商品等)の人が、電柱広告を見て来店したのかの把握もできません。
どのくらいの人が広告を見て、どこに興味を持ったのか、電柱広告を見て誘導や集客の効果はどのくらいあったのかを知り得ることは難かしいでしょう。
広告効果を測定し、分析をしたい企業やクリニックには適さない広告です。
電柱広告の主なルール
電柱広告は、公共の道路上に設置される看板広告であるため、広告のデザインや掲載目的には一定の規定が設けられています。
自治体によって若干の違いはありますが、ルールが設けられていて規定以外の広告は認められません。
電柱広告の主なルールは、以下の2つです。
- 使用できる色数などデザイン規定が設けられている
- 掲載目的は誘導案内と定められていることが多い
使用できる色数などデザイン規定が設けられている
電柱広告は、公共の道路上に設置されるため、使用できる色数などデザイン規定が設けられています。
背景色 | 白・または淡いピンク・黄色・ベージュ系 |
ポイント色 | 赤・オレンジなど暖色系の目立つ色 |
準ポイント色 | 水色・きみどり・むらさきなど暖色系以外の目立つ色 |
文字色 | 黒・緑・茶色・えんじ・灰色など読み取りやすい色 |
色数 | 4色まで |
書体 | 角ゴシック・丸ゴシック・明朝体・太明朝体・毛筆体・勘亭流 |
電柱広告では、背景色・ポイント色・準ポイント色・文字色などから4色の使いたい色を選び、広告のデザインを決定します。
文字・マーク・矢印を使用する場合も合計で4色にしなくてはなりません。
また、文字色は広告面積の40%・ポイント色、準ポイント色は15%と決められています。
掲載目的は誘導案内と定められていることが多い
電柱広告は通常の広告とは違い、公共の建造物である電柱を利用した広告です。
掲載目的は、自治体が定めた利用目的でなければいけないため、誘導案内と定められていることが多くなっています。
電柱広告を誘導目的で利用する場合は、以下を明記しなくてはなりません。
- 施設(店舗)名
- 矢印などの方向を示す案内
- 電柱看板から施設(店舗)への距離
また多くの人の目に留まる広告は、審査規定があり、適切かつ節度を持ったものでなければいけないと定められています。
「風俗営業など公序良俗に反するもの」「政治、宗教、思想活動および個人的な宣伝に類するもの」「その他、媒体社が不適当と認めるもの」は認められません。
電柱広告は、以上のことに注意して出稿しましょう。
電柱広告の掲載までの流れ
電柱広告のメリットやデメリットについて説明してきました。ここからは実際に電柱広告を掲載するまでの流れについて解説します。
電柱広告を提供している業者は何社もあります。看板の製作から許認可申請までワンストップで対応する業者に依頼するのがいいでしょう。
電柱広告の掲載までの流れは以下の4つの順番でおこないます。
- 電柱広告取扱業者に依頼し契約する
- 掲出場所とデザインを決定する
- 屋外広告物許可申請をする(業者対応)
- 広告看板の製作・取り付け
1.電柱広告取扱業者に依頼し契約する
電柱広告を出すには、電柱広告取扱業者に依頼し契約をします。
電柱広告は、法令や各県の屋外広告物条例を遵守して掲出しているため、最寄りの電柱に広告がない場合でも、許可なく貼ることはできません。
基本的には電柱広告取扱業者と契約をし、広告を出稿しますが、地域の景観に配慮し広告出稿場所に自主規制を設けている場合もあります。
細かい規定もありますので、何件も広告を扱っている専門の取扱業者に相談し、適切な電柱広告を出稿しましょう。
2.掲出場所とデザインを決定する
電柱広告取扱業者に依頼・契約をしたら、上記で説明した色やデザインを考慮して掲載希望場所や看板のデザインについて打ち合わせをおこないます。
どのようなデザインがいいかわからない場合でも、何件も電柱広告を取り扱ってきた専門業者の意見を参考にデザインを決めましょう。
以前は、文字だけのシンプルなデザインのものが定番の電柱広告でした。
最近は、企業独自のキャクターや、リラックマなどのキャラクターを使用した可愛らしい広告で目をひく電柱広告が多くなっています。
3.屋外広告物許可申請をする(業者対応)
掲載場所とデザインが決定したら、屋外広告物許可申請をおこないます。
屋外広告物は、設置や管理を適切におこなわないと、公衆に危害を与える可能性があります。
良好な景観を形成し、もしくは風致を維持し、または公衆に対する危害を防止するという観点から規制が必要とされているのです。
基本的に法的手続きは業者が代行するため、契約者が実際に手続きをする必要はありません。
許可申請は役所でおこない、所定の手続きや審査が完了すると、屋外広告物許可済シールが発行されます。
4.広告看板の製作・取り付け
電柱広告を掲載するのに必要な屋外広告物許可申請が済んだら、看板の製作・取り付け作業が開始されます。
掲載する枚数やデザインにもよりますが、申込みから掲載までは数週間程度で完了するのが一般的です。
広告は1年契約で、その後も変更がなければ継続して出稿されます。
また、電柱に出稿した広告が汚損や破損している場合、補修は電柱広告取扱業者が無料で交換してくれる場合がほとんどです。
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また、トイレ内は競合コンテンツが少ないため、他のオフライン広告よりも高い認知効果が期待できます。
さらに広告のリーチ数を把握することで効果検証がしやすいため、より効率的に予算を利用できるのがメリットです。
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【無料】資料をダウンロードするまとめ
電柱広告はインパクトには欠けますが、地域密着性が高く、歩行者やドライバーにとって身近に感じてもらえる案内板として人気です。
公共物である電柱を利用するため、掲載にはルールがありますが、低コストでアピールできるのも魅力のひとつです。
メリットだけでなく、広告効果の測定が難しいなどのデメリットを取り除き、流れに沿った広告作成が必要になります。
電柱広告と他の広告を組み合わせ、効果的なマーケティングを実施しましょう。